『Kill Bill』 III

劇中で印象に残っている日本語は?

ユマ・サーマン):「日本刀が必要です」
(ルシー・リュー):「刀は疲れ知らず、あんたも少し力が残っているといいけどね」
クエンティン・タランティーノ):「すし屋で服部半蔵に対していう”何飲む”というセリフが大好き」

なぜ女性を中心にバイオレンスを描いたのか?

クエンティン・タランティーノ):「子供の頃にたくさん見た日本や香港映画の中に登場する女戦士がすごいなと感じていた。欧米の映画の中にはあまり登場しないが、女性もすごい力だなと思っていた。今回復讐ものの映画を作るときには、女戦士にしようと思った。仁義をきるのも男と女では当然違うだろうし、これまでにないエキサイティングな映像になると思った。バイオレンス映画はあまり女性はこないという信念があったのに、今回は観客の40%が女性だったというのはうれしい」

Kill Billの中でなぜアニメをつかったのか?

クエンティン・タランティーノ):「この映画は、映画の中の映画で、現実の世界ではない。色もカラーから白黒にもなる。ストーリーもマカロニウエスタンからサムライもの、そしてアニメに移ってもいいと思った。ストリーボードが描けなかったのでかわりに、詳細な脚本でカバーした。また、キャラクター作りは直接身振り手振りでどう表現したいかを伝えた。プロダクションI.Gの協力もあり、自分のイメージ通りのものが出来上がった。好き嫌いはあると思う。でも自分が何がやりたいかを大切にしたいからいいものが出来たと思う」

ユマ・サーマンルーシー・リューの殺陣の印象は?

千葉真一):「約3ヶ月間毎日、絶対根を上げずに私についてきてくれた。それぞれの役に合わせた殺陣をつけていたのに、彼女たちは違う殺陣をなぜ教えるのかなど常に貪欲に挑んできた。なぜなら”これは私自身が、身に付いた女優としての財産なんだ。だれにも取られない財産なんだ。だから少しでも多くのことを学びたい”というこの言葉に感動した」