『モーターサイクル・ダイヤリーズ』

日本で映画を観に行くのには途轍もないパワーがいる。
観たいと思う作品は都市部の中の特殊な映画館でしかやっていないし。
それに高い!(1800円)
娯楽の癖にどうしても高尚な文化みたいに自分達を騙さないと気分的に
元が取れない様な気持ちも理解出来る。
自分以外の人と映画館に足を運ぶ3つのカテゴリーは:
年金生活者で昔映画が大好きだった世代の人々。
・家庭サービスで子供と映画に行く子育て最中の世代の人々。
・同棲中カップル、見合い後の婚約期間中、交際中のカップル、
 子供無しの仲良し友達夫婦。
こんな感じだと思う。

 近年は旅と一緒で映画も一人で行くのが良いと思っている。

さて肝心の映画館が見つからない。
ビルの地下街を延々と歩く。
やっと見付けたのは開演15分前。
しかし立ち見だと言う。
結局2時間35分後の次回のチケットと整理券をもらってまた雑踏に消えた。
でまた律儀に指定された時間に戻り、またまた並ばされて入場したが一列13席くらいの席が10列(最前列は10席)あるだけの小さな劇場でスクリーンも大きめのプレズマディスプレイに毛が生えた程度の小振りなモノ。
音響も大したレベルではない。

で、作品の方はというと…これが『Frida』以来の綺麗な映像であったと思う。まぁ粗筋は現実に存在する日記をそのまま映像化しただけなのでいいも悪いも無い。途中インカ(首都はクスコか?)はただのドキュメンタリーだった。映画ファンだけでなく今回の作品は革命家ヲタクやチェ・ゲバラの心棒者が押しかけて居たような客層であった。自分はこれにバイク乗り(最近は乗っていないが)という要素が加わる。

映画が始まるまでの文句ブリブリやテメェ自身に対する言い訳は何処かへ消えて単純な私はまた革命を夢見るのであった。

喜劇!駅前林道の活動自体が『モーターサイクル・ダイヤリーズ』
ではないか?というオチでした。