描いた眉毛は笑わない!

いつの時代も男という生物は滑稽で可哀想な生き物であると思う。

異性に媚びるために色々と理由や理屈を捏ね繰り回して
自分を無理矢理納得させて生きている。

頭髪の塗装、脱毛、等々のエステならまだしも
今回は続けて3人も新しい哀しい男を見てしまった。

3名のうちの1人は美青年なのでそれなりに似合うというか
まぁ、そんなのもありだね、と渋々認めてあげたくなるが
残りの2名は見ていて哀しくなった。

親からもらった大事な体の一部、今回は
眉毛を剃って、その上に全然顔に合わない
眉毛を描いているのである。

オリジナルの眉毛の跡がわからなかったら
そうでもないのだがそこだけ白いので遠目にも
よく見えるのである。

あんまりその気になれない様な異性の前で必死になって
話を合わせて盛り上げて、
そして顔が笑うのだが、その後描きの眉毛だけは顔の筋肉を無視しているので笑っていないのである。勿論オリジナルの眉毛の跡地に白い部分は
笑っているのであるが。
怒ったり真剣な顔をしているときにはあの後描きの眉毛はそれなりに
問題が無いだろうが、笑った時はひたすら浮いてしまいただの落書きに
見える。

あのバリ島の眉毛犬を思い出す。

嗚呼!男とは滑稽で可哀想な生き物である。