『ランド・オブ・プレンティ』
この作品だけは是非映画館で観ようと思った。
出不精で重い体をなんとか外に叩き出して映画館へと向かった。
157席にたったの9名という貸切状態でこの作品を観た。
それにしても讀賣新聞の広告には
「Story 物語
アフリカとイスラエルで育った・・・
中略
二人はアラブ系のホームレスの殺害現場で偶然、再会。
彼の唯一の身内である兄に遺体を届けるため、
ともにアメリカ横断の旅に出る」
とある。
讀賣新聞の特質をよく表している広告である。
それはロクに事実を調べもせずにそのまま記事を垂れ流すというものである。
射殺されたホームレスを兄に届ける。
トロナというカリフォルニア州にある街である。
映画では遺体を届けてからアメリカ横断の旅に出るのである。
アメリカ横断と行っても短いシーケンスで途中の街を映しているだけで
そのシーケンスを通じて行き先がグランド・ゼロであることを知らされる。
横断の旅は映画全体の時間からするとほんの一瞬である。
それにしてもインチキな評論家が多い事をこうしてまた知らされるわけである。
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せっかくであったので往路にて途中下車をし「ルミナリエ」を観る。
ただの電球の塊なのか否か・・・それは観てみないとわからない。
一人でせっせと歩いて観ただけなのでそこには浪漫の欠片も無い。
「カステラ」の話をすると長くなるのでここでは割愛するが
Pさんの日記の断片が頭の片隅に残っていて、
閉店間際の「そごう」に滑り込みカスタラを物色した。
結局「銀装」の5切れ420円という一番オーソドックスな
カステラを買う。
今珈琲を淹れてこれから楽しむところである。
甘いものは苦手でケーキなど食べられる様になったのは近年のことである。
ただカステラとビターなチョコレートは昔から問題がない。
さぁ、食べよう、カステラ!