『生き物の記録』

黒澤明監督作品。

昭和30年芸術祭出品作品とある。

原水爆の恐怖から財産を全て処分しブラジルに移住したい、
という老人(家長)が居て、その老人を裁判所に訴えて
自分の父親を禁治産者にしてしまうその家族の話である。

日々の生活に追われていると原水爆や核の脅威というものに
対してリアリティを失っていくのかもしれないが、
この世に存在する以上、いずれ痛い目に遭う事に
なるのであろう。