2006-01-22 『生き物の記録』 黒澤明監督作品。昭和30年芸術祭出品作品とある。原水爆の恐怖から財産を全て処分しブラジルに移住したい、という老人(家長)が居て、その老人を裁判所に訴えて自分の父親を禁治産者にしてしまうその家族の話である。日々の生活に追われていると原水爆や核の脅威というものに対してリアリティを失っていくのかもしれないが、この世に存在する以上、いずれ痛い目に遭う事になるのであろう。