Harakiri

我々にとってのサルベスタン鉱区での地獄は始まったばかりである。

これが江戸時代の侍ならすぐに腹を切る立場なんだろうと思う。

寝ても起きても、素面でも酔っ払っていても
気持ちの芯のところは定まらない。
自分を鼓舞する気力が沸いてこない。

今まで色々な関係各方面からボロボロに怒られたり
叱られたりしたが、今回のことは強烈であった。

暴力的に怖いとかそんな怖さではなく、
立場的に感じる怖さである。
(暴力的に怖いのであれば数発殴られればそれで終わりなのだが…)
精神的な恐怖は酸の様にひたひたと全身を浸していく。

そんなものに立ち向かえるほど強くは無い。

究極の再発防止策は”死”しかないとは思うのだが
まさか自分がこんな時点で”腹切り”を意識することになるとは
、と思う。

飛び降りか首吊りがそんな自死を意識することもあるが
今回初めて”馘首”を真剣に意識している。

まぁ”馘首”される方が気分的には楽になるだろうが
そのままのうのうと生き続けることは不可能であろう。

つまりなんらかの形で世俗からは縁を切るしかないのであろう。

本当の地獄がこれから始まるのである。