The Brown Bunny

多分公開された翌年には手元にやってきていた筈なのだが
大捜索の結果結局見つからなかった。
かなり大粛清をかけて残り少ないデータになってしまったが
バック・アップ・データがHDDの中に残っていた。

映画を観始める直前に自分に対してだけ少しだけ入れ知恵をした。

公開当時はかなり賛否両論が沸きあがった映画作品であった様だ。

それと監督・脚本・撮影・主演であるVincent Galloという
人間の事も色々とわかった。

作品の創りかたとしては好きな部類である。
完全な手持ちカメラによるロード・ムーヴィーぽい作風。

ただただ白人の長い髪はウットオシイのだが…。

衝撃的であった理由は作品の最後の方でようやく判明した。

ただただ元の彼女かワイフの幻影とのFシーン。

そんなシーンを自ら演じて自ら撮り、そして公開してしまうところが
やはりVincent Galloという男の業であり我なんだろうと思う。

アメリカの孤独というかあくまでも自己完結的に独立して
個々の人間が生きているあの大陸の生活を思うと
なんとなく作品の良さみたいなものが滲み出てくる
とは思った。

女も愛も
精神病も、何もかも全て自分の中にだけ存在し
そして自分で落とし前をつけていくしか
無い!という結論に至ったところで
めでたし、めでたし、なのである。