国境の南、太陽の西

久々に『国境の南、太陽の西』を読んだ。
島本さんのイメージだけは覚えていたが、一体どんな話だったのか
サッパリ忘れていた。
村上春樹が一気にメジャーになったのは昭和の終わりか
もしくは平成の初め頃だったと思う。

当時は全然興味が無いというか、飛泡沫経済の渦中に居たが、
メジャーなものにはとにかく吐き気を覚えた。
ただただ表層をなぞるだけのインチキ臭い雰囲気が国中に蔓延していた頃だ。
(今も本質的なところはあまり変っていない)
 
 テニス、ゴルフ、バブル、観光、娯楽、レジャー、行楽…全部大嫌いな言葉でありイメージである。

97年頃の真夏にあるきっかけでトリノにある某文庫にて初めて村上春樹の小説
それも単行本を手にしたのが『国境の南、太陽の西』である。
その後でまた文庫本を手に入れ、別の大陸で作った文庫に他の書籍類と一緒に置いてきた。
(その文庫はキャビネット1式分くらいあったが、数年後ひよんなことから塵芥に化した)


今回村上春樹の新作を読んだ後に続けてこの『国境の南、太陽の西』の文庫本を読んだ。
次回はまたじっくりゆっくり15章、特にP288から読んでみたいと思う。

新作の方も高度1万メートルの空の上でさらっと読んだが、文庫本化された頃にまた
ゆっくりじっくり読んでみたいと思う。