2002-11-22 『雨あがる』 脚本:黒澤明寺尾聰(浪人武士:三沢伊兵衛)と宮崎美子(その妻:たよ)の夫婦は観ていて清々しい。殿様お付きの従者の若者の台詞(と言うより演技)はかなり臭いがまぁそのあたりは別にして本当に久々に稀に観るまともな邦画だと思う。「心が晴れ晴れとする」というキャッチ・コピーも満更ではない。この映画にかっての日本人が持つ”美徳””謙譲”の精神を見ることが出来る。腐りきった邦画界ではあるがやはり黒澤明の影響は大きいと思う。生きているとたまには良い事もあるもんだ。