解体ショー
事情があって通常より2時間早くアジトに戻る。
晩御飯をかけ込みながらテレビを観る。
まだニュースには少し早い時間帯であった。
馬鹿みたいな有名人がわんさか出ているテレビ番組で「マグロの解体ショー」なるものがあった。
ある程度気持ちはわかるが、こんなネーミングするプロデューサー
なりは傲慢の極みというか・・・。
美味しい物を食べたり料理を探求することは悪くはない。
ただ、マグロを解体するシーンをショーだと言って
まるで生贄の様に演出してしまうその情景は醜悪である。
どいつもこいつも生活には困っていないだろうが、
限りない欲望というものを感じた。
あまりにも醜悪な情景であったのでご飯を食べ終わってからテレビを切った。
何が醜悪かと言うと、
番組もそうだが、それをボケーッと見て有名人が
ワイワイやっているのを見て同調しているであろう
視聴者の姿である。
そこには「命(いのち)」というものに対する感覚のズレが
見えるのである。
マグロ=>美味しい=>高価=>贅沢=>セレブ=>有名人
こんな言葉がグルグル渦巻いている。
150年前には居なかったであろうテレビ関係者という人種。
あまりにも醜悪な連中である。