13日の金曜日:駄菓子菓子:藤原新也の新刊情報

名前のない花
藤原新也
ISBN : 978-4-487-80211-1
定価1470円(本体1400円)
発売年月 : 2007.07
頁数 : 256頁
藤原新也,7年ぶりの待望のエッセイ集。何気ない日々の暮らしの中の胸を熱くするエピソードを描く。
■ コンテンツ
I 名前のない花
  誰かがいる誰もいないベッドの話
  汝,書初め汚すべからず
  寝子年
  小鳥寸評
  疫病神
  カニでタコを釣る
  ゴチャゴチゃ言わんと自分でやれ
  寒風
  サムゲタン
  出汁巻きの幸福
  ラーメン餃子は贅沢
  愛情の深度
  アルプスの臨界現象カレー
  第三の旅
  名前のない花
  赤い花の化石
  四国
  雲点
  語りはじめる植物
  昔の犬の散歩
  自給八百円で街の小さな太陽になれるって大したもんだ
  生け花のなかの小宇宙
  小さな花形見
  美と出会い,醜と出会う
  人生には覚醒世界と耄碌世界というふたつの世界がある
  フーリガン
  鯨のことなので放っておけない
  小さな心温まらぬ虐待
  世界の中心であっと叫ぶ
  ラッコ猫のお目覚め
  湯牧民の悲哀
  海のコンチクショーめ!
  君よ船の舳先を上げて走れ
  スズムシ
  荒海と雑草のゴルフ
II 愛国心と愛民心
  瀋陽事件に見るボケの社会学
  一億総無責任時代のなかの「自己責任」の大合唱にはゾッとするな
  境界を越えない男たち
  一国心中考
  日本人の甘いチベット
  ロンドン―トウキョウ直行便にならなければいいのだが
  デジタル化する人間の「眼」
  なぜ殺しあう,母と娘
  エルヴィスの亡霊
  群れなす感情増幅の時代
  越境する超身体
  二十世紀最後の仕事
  報酬系と罰系
  愛国心と愛民心
  貯める臆病と捨てる勇気
  泣きなさい,笑いなさい
  昨日のオペレーター
  選挙ポスター
  臨死万相,殺生不一
  チベット――音のない銃撃
  いじめという集団の自傷行為
  海士の声
あとがき
初出一覧