The evening twilight 1

かなり午後遅くなってからシャワーを浴び着替えた。

黄昏ではなく宵闇を観に行くことにした。

写真が撮れるあの微妙な魔の時間帯は既に過ぎている。
まだまだ明るいが通常の感度で採りきれない明るさである。
しかし肉眼ではそんな微妙な明るさでも処理が出来る。

川と海の曖昧な境界線で過ごした黄昏から宵闇にかかる
曖昧な時間帯。

少しだけ潮の香りがする。

近年は何処に行こうが結局は堂々巡りなんだと
悟った様な気持ちでいることも事実である。

曖昧なエリアで過ごす曖昧な時間帯。

しばらくは宵闇を楽しむ期間が続きそうである。

人生の黄昏の後に必ずやってくる短い期間、それが宵闇である。