Gero 3

朝4時から始まった地獄。
透明の胃液しか出ない。
周期的に襲ってくる吐き気。
劇場に着く寸前の最後の信号待ちでどうしようも無くなった。
彼女たちへの土産が入ったビニール袋を使ってその中へ
液体を吐いた。
恐ろしい量が出る。意外と無臭なのである。
午前中は死んでいた。
しかし今回はこれでゲロが収まった。
昼食を食べた後に復活した。

今宵はおとなしくしていようと思ったが…
髭男爵が暴挙に出た。
王殿に声をかけ、呑みに行くことになった。
立場上参上しないとならない。
達磨大師も後で呼び出して結局4名で呑むことになった。
最初の公約どうり予定時刻が来ると王殿はお金を置いて
帰った。
それから延々と熱燗を飲み続けてから次に向う。
半地下のカラオケバーでしばらく遊ぶ。
それから帰る雰囲気であったので達磨大師とタクシーに乗る。
髭男爵はいつものパターンで夜の街に消える。

達磨大師が向ったのはまた別のバーであった。
ここまできたら成り行き任せ。
既に達磨大師は酩酊状態。
数時間そのバーで呑んでからまたまたタクシーで帰る。
既に土曜日が始まっている。
つもりが、信号待ちのたびに達磨大師が起きてきて
道を説明する。
かなり南に下ったところで車を止め、長崎ちゃんぽんの店に
入り、ビールを呑みながら皿うどんを食べることになった。
そこからは達磨大師は北に向かい、
私は南に向う。