無言歌

昨年末に綱渡りしながらなんとか『無言歌』のDVDを入手。
昨夜ようやく観る事が出来た。
文化大革命はまだまだ自分の中でまとめ切れていないテーマであるが
久々に文革関連の作品に触れる事が出来た。

1960年。中国では、世界の誰にもしられぬまま、人々が辺境で死に向かっていた。中国西部、ゴビ砂漠の収容所。右派とされた人々が囚われている。轟々と鳴る砂と嵐。食料はほとんどなく、水のような粥をすすり、毎日の強制労働にただ泥のように疲れ果てて眠る。かつて百花のごとく咲き誇った言葉は失われ、感情さえ失いかけた男たち。そこにある日、上海から一人の女性がやってくる。愛する者に逢いたいと、ひたすらに願い、嗚咽する女の声が、いつしか男たちの心に忘れかけていた生命のさざ波を広げていく……。