奇しくも立て続けに似たようなテーマの本を読んだ。
 一晩で読み、次の一冊は次の日の移動中に読んだ。

 二つの話がごちゃ混ぜになっているが、おおまかには似たような話だった。

終わった人
『猿の見る夢』

居場所が何処にも無かったらそれはそのままでいいではないか、
とも思う。
無理に居場所を求めようとするから安寧から更に遠ざかる羽目になる。

『その先の向こうへ』行くためにはもっと完全に捨てていくしかない。
捨て続けるしか無い。

登山荒行

某月某日、テレビでル・マン24時間を観ようとリモコンと格闘していたが
失敗に終わる。

日曜日早朝にようやくF1 アゼルバイジャンGPのライヴ中継を見つける事が出来た。
ただしスペイン語の中継。
絶叫アナウンサーの抑揚がサッカーの試合とまるで同じ。
 F1はやはり英国英語の中継が一番雰囲気が出る。

今回は結構真面目にTVでF1のライヴ中継を見続ける事が出来た。

それから御飯炊いて、おにぎりを作り山に向かった。

曇天、しかし外気温華氏110度。
スタート地点の標高も既に高く、そして酸素が薄い。

既に消耗しきった足首がもつのは90分程度。

ぜぇぜぇ息を切らしながら途中で3回ほど立ち止まり急斜面のガレ場を上がる。
ほぼ頂上に達したところで手をついて斜面に座り込み弁当タイム。
その時にほんの小さなサボテンに触れて右手首に数本トゲトゲが刺さる。
皮膚の表面に出た分はその場で抜いたが手首から血が吹いて来る。


弁当を食べてから斜面を下る。
やはりガレ場は登りより下りの方が難しい。
滑落に気を付けながらゆっくりと降りる。
でも下りはあっと言う間だった。
登り、弁当、下りを入れて丁度一時間。
全身汗だくで呼吸は荒く、頭も痛い。

先ずは体重を10kg以上は落とさないとならないが
それを実現させるためにはかなり生活集習慣を変える必要がある。
体重減は体力低下や免疫力低下というリスクもある。
痩せて体重を落とせば全てが解決というわけにはいかない。

体重を維持することによって守られることも多々あるのだ。

平和で安定した世界ばかりに居続けられるわけでもない。

『THE LAST』スガシカオ

もう2捨年以上も前にいきなりSTINGのCDが手元にやってきた。
多分或る北欧の空港でトランジットの際に免税店で手元にやって来た筈。
入手後からかなり経って封を破り、枕元にあったラジカセで聴いてみたが
2〜3曲で寝入ってしまった。
それ以後STINGの新譜が出る度にCDを入手したが、最初はやは2〜3曲で寝入ってしまった。
駄菓子菓子、STINGの曲は聴く度聴く度にじわりジワリと身に染みてきた。
STINGとしてソロ活動をする前にポリスとかいうバンドで超メジャーになっていたとは
全然知らなかった。
後年ひょんな偶然からProducer氏と一緒に再結成してポリスを聴きに
大阪のどこかのホールに行った。

当時は何故か世界の民族音楽みたいな楽曲ばかり聴いていたので
アイドルも洋楽も何も聴いていなかったので完全に無知な世界だった。


スガシカオがどうして手元にやってきたのかは割愛するが
この久々のスガシカオの新譜『THE LAST』もSTINGの新譜と一緒で
最初は全然身体に染み入って来なかったが…たまに聴く度、聴く度に
染み入ってきた。

今も聴いている。

何故か単行本の『私の男』が手元にやって来そうになったが、
思いとどまり、確認してみると少し前に文庫本の『私の男』が手元にやって来ていた。
当然数回に分けて読んだ。
映画化したら面白いだろう、と思ったら既に映画化されていた。

桜庭一樹と言えばもう捨年以上も前に『赤朽葉家の伝説』が出てすぐに読んだ記憶が甦った。
それはまるで『百年の孤独』的な小説であった。

もう半年も前の事だが
『最貧困女子』鈴木大介著 幻冬舎新書780円+税を買って
飛行機の中で読んだ。

清貧、貧乏は悪くは無いと思うが貧困は良くない。
何故ならば貧しくって困っているからだ。
富んで豊かでも困っている人もいるだろうが、富困や豊困とは言わないね。
まぁ本人は財産だ宝の山だと思っていても客観的に見たらほとんどが
ラクタにしか見えないモノって結構ある。

金持ちにまとわりついて著作を仕上げるより貧困層を取材した方がコストが
抑えられるのだろうか?とも思った。
まぁ著作者の根源的な動機はどうであれ、これも一つの貧困ビジネスの類なんだろう、
と思った。

昨年末に
『真説・長州力』田崎健太 1900円+税が手元にやってきた。
 何故か既に中古本だったが定価より高かった。
移動の合間合間を見ながら数日で読んだ。
気持ちが35年くらい前にトリップしてしまった。
 内容は冗長的な箇所も相当あったが、まぁ人間・長州力の姿がおぼろげに感じられた
だけでもラッキーだった。
 以来、少しは言動がプロレス的になってしまったが、そのエキスももうすっかり
切れてきた。

クラゲかナマケモノ

深夜食堂

  原作が活字の映画はともかく、漫画やアニメがベースになっている映画の98%は
まともに作れていない。
 だが、この『深夜食堂』は原作の漫画の世界観に奥行を与えてる稀な作品であった。

海月姫

  海月(くらげ)と言えば、最後に飼っていたクラゲを使って自殺した映画があった。

 調べてみると
『7つの贈り物』(Seven Pounds)という作品で
 飼っていたクラゲは
  ハブクラゲ (波布水母、波布海月、Chironex yamaguchii) というらしい。

やはり生まれ変われるとしたらナマケモノかクラゲがいいとずっと思っているが
クラゲにも色々とあるらしいので、またまた選定が大変なのである。

 今度機会があればまたクラゲを観に行こう!