鍋釜お皿の食器類について

今までその節目節目に鍋釜お皿の食器類を買ってきた。
一回目は金沢市南郊外で生活を始めた時
二回目は社会人になって新しい生活を始めた時、
三回目は所帯を持つ直前
そしてドイツでは質の高いものを買い漁り、
アメリカは反対に使い捨てのモノを適当に買い揃えた。
そして六回目となる今回は都度都度足りない分を
買っている。

だから、例えばお皿で言えばマイセン皿までは無いが
質の高いドイツ製のモノから百均で買ってきた
皿が混在している。それらにまた販売促進グッズや友人・知人から送られたものが混在してあり統一性が無い。
しかしどれもこれも実用的で気に入って使っている。
 と言うよりどれもこれもいい加減な引っ越しをくぐり抜けてきた
生き残り組であるからどれもこれもタフなのである。
 しかしどちらかと言うと華奢なボヘミアン・グラスのロック・グラスとビア・グラスが徐々に破壊されているのが残念である。プラハから手荷物で持ち帰っただけに愛着があり、どれも6式セットで6色の違う色のグラスである。そして自分専用に使っていた緑がどちらももうこの世には無い。モノに対してあまり執着心は無いがそのグラスで麦酒を飲んだりウイスキーのオンザ・ロックスを飲んだりしていた生活を思い出したりで少しばかり寂しい気持ちになる。数ヶ月前に代品を見に行ったがどれもこれも華美な装飾が施されていて手に入れる気にはなれなかった。それらのグラスに共通しているのはとってもシンプルであるという事実である。
 焼き物で一番好きなのは萩焼なのであるが今は何一つ手元に残っていない。いずれまた萩を訪れてみたいと思う。