『Coyote No.37 July 2009』特集 いざ、南極へ

隔月出版になってしまった『Coyote

No.37は6月の半ばに手元にはやって来ていた。

特集は「いざ、南極へ」
 植村直巳が向った旅の先

むかしから漠然と南極へ行ってみたいと思う。
しかし植村が目指した南極の様に別に冒険でもなんでもない。

南極を目指していた筈がいつの間にか
難局になっていた。

よく考えてみると植村のことをあまり知らない。
犬橇で北極圏へ行ったりとか、
エベレストに登った人だとか
マッキンリーで亡くなったことくらいしか知らない。

103ページの最後に植村夫人の公子さんの言葉がある。

公子さんはこう言葉を続けた。
「人には二種類のタイプがいる。旅をし
たい人と旅をしない人。旅をする人の方
がどっかおかしい」

旅という言葉の語感が立ち上がってくる。

夏はもうすぐそこまで来ている。

冒険とかそんな大それたものではなく、
ただただ単純な旅に出たいと思う。
旅への渇望がある。

自分の足で歩く旅。
電車やバスの旅。
そんな旅をしてみたい。

さて何処に向うか。

無為で自堕落な旅でもいいではないか。

行楽とかレジャーとか旅行とか観光とかそんなものは糞喰らえである。

やってみたいのはただただただの旅である。