spaghetti aglio olio e peperoncino

確かにそれは『絶望のパスタ』かもしれない。

何故かサラダ油を買うよりもオリーブ油を先ず買ってしまう。
同じ油ならオリーブ油を使う機会の方が少ないからである。

赤ワインを飲みたくなると同時に
やはりパスタが食べたくなる。
それは周期的にやってくるのである。

久々に引き篭もり状態から脱出して休日の午後に寝床を抜け出して
街に出た。
と言っても積極的なものはではなく
目的は散髪と日用品(石鹸、ティシュ、洗剤)の買い物である。

散髪屋の近くで真紅んじょフェラーリを観た。
しばし見とれるが
別に、フェラーリを所有したいとか、運転したいとか、
オーナが羨ましいとか
全然思わないのである。
ただ目の前のモノが綺麗なだけである。

目的を果たして部屋に戻る。

久々に机に向う。
小説を書くには最適な机である。

日記を書きながら麦酒を数杯呑む。

映画館を探すためにまた街にでる。

休日のタッチ・アンド・ゴーなんて本当に珍しい。

どうして休日は引き篭もるのか?

それはすでに明白なのである。

通りを歩きながら路地を見る。

路地裏のその奥に惹かれ続ける人生ではあるが
その奥にあるものなんてとっくに知っている。
だから引き篭もるのである。

 それが一体何であるのか?は絶対に言わない。

1時間歩き、そして映画館に辿り着き
演目を確認し
また1時間歩いて帰る。

途中でワイン屋に寄りチリ産の赤ワインを1本買って帰る。

朝食の残りの食材(ソーセージ、ハム、きゅうり、トマト、目玉焼き)
を具材としてぺペロンチーノを作る。

何故か乾燥唐辛子と生のニンニクが転がっていたのである。
そして朝食用のフランス・パンもある。

珍しく赤ワインをガブガブと呑んだ。

身体中で血液と赤ワインが闘っている最中である。