ノルウェイの森
■ノルウェイの森
文学を映像化するのはやはり非常に困難である。
原作を忠実に再現させようとすると、台詞は棒読みになるのも仕方ないのかもしれない。
まるでただの脚本の朗読…それも全然感情のこもっていない棒読み。
どんな役でもこなせるといわれるマツケンが適役だったかもしれない。
監督もあのトランである。
トラン・アン・ユン(チャン・アィン・フン、クオック・グー:Trần Anh Hùng, 漢字:陳英雄, 1962年12月23日 - )はベトナム出身の映画監督・脚本家である。パリ在住。
駄菓子菓子、今更ながら『ノルウェイの森』のテーマは一体なんだったのだろうか?と思う。
村上春樹は何を言いたかったのだろうか?
当時は何故キズキが自殺したのかわからなかったが、最近はなんとなくわかる気がする。
それにしても村上春樹のテクニックはワン・パターンなのだが飽きさせないところがすごいのだろう。
言語論理的には破綻していないためまるで翻訳文みたいなのだ。
ワンパターンな手口とは音楽も文学も実在するものを明記してそれらから読み手が勝手に
イメージを膨らませてしまうものである。そこにはオリジナリティは無い。
ロケ地は兵庫県神河町の大河内高原(砥峰高原・峰山高原)、美方郡香美町の今子浦千畳敷、神戸市にある六甲学院、神戸高校、神戸大学の国維寮、住吉寮などである…とのことである。
白土三平の超大作を念願の映画化したもの。
監督は崔 洋一
崔 洋一(さい よういち、チェ・ヤンイル、최양일、男性、1949年7月6日 - )は、日本の映画監督、脚本家、俳優。日本映画監督協会理事長、宝塚大学教授、株式会社ネクステップ顧問でもある。在日韓国人2世。
崔 洋一監督作品ヲタクでもある。
が、今回の作品の映像美も流石に素晴らしいのだが、ワイヤリング等々技術的に稚拙なところが多々あった。
実写版の宿命かもしれないがどうしてもCGの作り込みとのミスマッチングが多い。
せっかくの白土作品がただの娯楽作品になってしまった。
カムイ伝やカムイ外伝の核にあるテーマがなかなか表現出来ていないと思う。
小雪が出ていたが…あの臀部は本当に独身か?と思ったが…結局共演者のマツケンと結婚した…
と後で子供から聞かされた。
『血と骨』を超える作品に仕上げて欲しかった。