『太陽の雫』を久々にじっくり、ゆっくり観た。そして人生で本当に大切なものについて再考する。

映画でもテレビドラマでも複数回観たいと思う作品はほとんどない。
そんな中でも、
定期的に観てしまうのは超B級作品と言われている『彼のオートバイ、彼女の島』や
地獄の黙示録』くらいである。
他にはWim Wendersやチャンイーモウ作品があるがそれらは特別である。
『バクダット・カフェ』もたまにゆっくりじっくり観る。

近年ずっと観たいと想い続けてようやく観たのが
太陽の雫』である。今回で多分3回目くらいだろう。
とにかく3時間もある長い作品なので気軽に観たいとは思わない。

少し前に偶然続けて、ブダペスト、クラコウ、プラハ、と行く機会に恵まれた。
真冬のドナウ川で寒風に吹かれ、恐怖の館に展示された戦車や地下室で心まで凍えた。
ハンガリーの政変や秘密警察の生い立ち等いまひとつピンとこなかったが
太陽の雫』にておさらいが出来た。

一番最後に主人公が曾祖父エマヌエルの手紙を読むが、ここに人生の妙というか
この作品のテーマが要約されている。
今度じっくりこのシーンを発掘してみたいと思う。

人生で本当に大切なものなんてそう大して無いことがわかる。

太陽の雫』を観ている3時間はあっと言う間である。