『レイチェルの結婚』(Rachel Getting Married)

レイチェルの結婚』(Rachel Getting Married)

ひよんな事から映画100選の中の一本が手元にやって来た。
まるでNYCの映画学校の映像科の授業で使われる手法そのまんま
だと思ったが、実はその逆でドグマ95のルールを反映した
作品なんだろうと思う。
 実のところの因果関係はわからない。
結婚式や葬式、入学式、卒業式等々のセレモニーは嫌いなのだが
音楽と緑のある結婚式はいいもんだと思った。
しかし流石にアメリカ合衆国らしい結婚式で色々な文化が混ざり合っていた。
豪勢な割に食事は不味そうに見えた。 
視線や色彩はああいう手法に則ったものなので、ああなるのだろう。

 手法だなんだと技術的なことなどなーんにも気にしないで映画を観た方がいいね。

『SS』

東本昌平原作としては一番最初に映画化された作品である。
やたらと同じ回想シーンが繰り返し使われる。
 箱根の山道かどこかでタイムアタックが繰り返されるが、あまり速そうには見えない。
それがまたリアリスティクに感じる。
 F1でもなんでも普通に撮ったものを再現してもあまりスピード感を感じない。
速く感じる細工や編集を施さないと映像ではあまり速さを表現出来ないが、
本作品では敢えてそんな細工などしていないように感じた。
 もしくは原作を忠実に実写化する方に力を入れすぎて、そのあたりが抜けたのかも?