『Somewhere』 by ソフィア・コッポラ

最初は『ロスト・イン・トランスレーション』の焼き直しでは無いか?と思ったが
焼き直しではなく、続編みたいな感じだった。
確かに外側からの視線で無く、業界の内側からの視線であり、
体験した人間にしか描けない世界であると思う。

例えば、フェラーリに乗る人間と、フェラーリの外側を眺めるだけの人間の違い。

しかし派手な世界の中の虚しさがテーマなんだろうと思う。

そしてもどんな世界に居ても、いつかは飽き飽きしてしまうんだろうと思う。

虚飾の世界で虚像を演じるような人間には特に実体の無い生活であり
人生であると思うのであろう。

フェラーリを乗り回すのも
どんちゃん騒ぎをするのも
やっぱり飽き飽きしてしまうのだろう、と思う。

素朴で単純なもの程、芯が太くて硬く、そして飽きが来ないもんだと思う。


まぁ、よく出来た作品だとは思う。