生きていくための甲斐を無理矢理見つける。

少し前のこと。
無理矢理理由をつけて通勤車上に乗り込んだ。
つい最近ご近所さんになった前途ある青年の車にである。
一見彼は軍隊上がりでありそんな噂も蔓延している。
 (今回真実を本人の口から直接聞いたがここでは謎にしておく)
とにかくあの唾棄すべき絶望劇場の中では珍しく好人物である。
彼の存在を知ったのは一年くらい前(正確に言うと一年半)であるが
とにかく好青年である。

でその彼に少しだけ質問をされた。

 主旨は「過去に行ったことのある国の数と一番良かった国」である。

以前数えたことがあったが正確な数字ではないが、と前置きをして
「20の後半」と答えた。
 また
「普通の人は大体50〜60ヶ国くらいだろう」とも答えた。
 (事実そうした数に拘る人たちは大体50ヶ国から60ヶ国は行っている)

「一番良かった国は?」への回答はやはり「ポルトガル」である。

さて、今回丁度日付変更線を越えるあたりで頭の体操ということで
過去に行った国を順番に思い出して書き出した。

 生まれた国も入れると丁度33ヶ国になった。

それで近年無理矢理そうした馬鹿馬鹿しい拘りを捨てて生きてきたが、
残り27ヶ国とやらを決めてなんとか60ヶ国にしてみるのも
面白いと思うようになった。

 生甲斐を無理矢理見つけて生き延びるのも一つの手法ではあると思う。

ある種の化学反応が起こっているのかもしれない。

 近年は沈静化、去勢化の化学反応が起こっていたのかもしれない。

まぁ旅の氷点を迎えたまま、というのは事実ではあるが、
このままでは面白くないのも事実である。

 
 さあ!旅立てジャック! と自分に念じるのである。